Vivo X300 Proレビュー:カメラ王の帰還

Vivo X300 Proレビュー:カメラ王の帰還

毎年、Vivoはスマートフォンのカメラ性能の基準を塗り替えてきました。2024年のX200 Proがその年を象徴するカメラフォンだったように、2025年末に登場したVivo X300 Proは、まさに「次なる頂点」です。単なるマイナーアップデートではなく、センサーから画像処理チップまで本気で刷新。MediaTek Dimensity 9500+自社開発VS1/V3+チップの組み合わせは、スペックシートを見ただけで「これはヤバい」と確信させるレベルです。 果たしてその実力は日常使いでどう発揮されるのか? 徹底レビューでお届けします。

この記事の内容

  • デザインとディスプレイ
  • パフォーマンスとカメラ
  • 総評(Verdict)

デザインとディスプレイ

同梱品

内容物備考
本体
90W急速充電器箱にしっかり入ってる!
USB-A → USB-Cケーブル
透明シリコンケース装着済みでもカメラ島が干渉しない設計
SIMピン
クイックガイド・保証書

X300 Proは前作X200 Proから大幅にデザインが変わりました。背面ガラスは完全にフラットになり、側面フレームへのカーブが廃止。ディスプレイも完全平面です。 象徴的な「巨大円形カメラ島」は健在ですが、外周の金属リングがなくなり、下部に控えめなリッジ加工へ変更。マット調のガラス背面は指紋がほぼ付かず、底部の「VIVO」ロゴのみ光沢仕上げでアクセントになっています。

ただし、カメラ島が巨大すぎるため、机に置くとガタガタと揺れます(これだけは慣れが必要)。

フレームはアルミニウム。右側に音量+電源ボタン、左側にカスタマイズ可能なショートカットボタン。底面はスピーカー+USB-C+マイク+SIMトレイ、上部に単独スピーカー、IRブラスターはカメラ島に搭載。 IP68/IP69等級対応で、1.5mの水深30分耐久+高圧温水ジェットにも耐えるタフさです。

ディスプレイスペック

項目詳細
サイズ6.78インチ
パネルLTPO AMOLED
解像度2,800 × 1,260 (1.5K)
リフレッシュレート1~120Hz(可変)
最大輝度4,500ニト(ピーク)
指紋認証超音波式(爆速&高精度)
ベゼル四辺均等・超薄

屋外直射日光下でも余裕で視認可能。タッチレスポンスはバターのように滑らかで、動画視聴・ゲームどちらも最高峰の体験です。デュアルスピーカーの音質も非常にバランスが良く、立体感があります。

パフォーマンスとカメラ

スペック概要

  • SoC:MediaTek Dimensity 9500(4nm)
  • 画像処理:Vivo自社開発 VS1 + V3+チップ
  • メモリ/ストレージ:16GB LPDDR5X Ultra + 512GB UFS 4.1(インド価格 ₹1,09,999)

ベンチマーク結果

テスト項目スコア
AnTuTu 3D3,456,814
Geekbench 6 シングル3,318
Geekbench 6 マルチ9,614

日常使いはもちろん、写真・動画編集、12個以上のアプリ同時起動でも一切カクつきなし。ゲーム性能も驚異的:

  • Call of Duty Mobile → 120fpsで完全安定
  • Asphalt Legends → 最高画質60fps安定
  • 40分以上プレイしても背面が「ほんのり温かい」程度(液冷VC効果抜群)

ソフトウェア

  • Android 16ベース「OriginOS 6」初搭載(インド向け)
  • iPhone風「Origin Island」(ダイナミックアイランド相当)
  • メディアコントロール「Origin Player」
  • 充電アニメ・指紋アニメなど超豊富なカスタマイズ
  • アップデート保証:5回のOSアップデート+7年間セキュリティパッチ

カメラ構成(全レンズZEISS調教)

レンズセンサー主な特徴
メイン50MP Sony LYT-828新型1インチ級、CIPA 5.5安定
望遠200MP Samsung HPB3.5x光学 → 10xほぼ劣化なし → 100x実用
超広角50MP Samsung JN1(AF対応)色一致抜群
インカメラ50MP Samsung JN1(AF対応)自然な美肌処理

撮影実力(一言で言うと「歴代最強クラス」)

  • 昼間:色が自然すぎて「加工してる?」と錯覚するレベル
  • 夜景:ノイズほぼゼロ、明るさ・色バランス完璧
  • 200MPペリスコープ望遠:3.5x~10xまでメインカメラとほぼ同品質。100xでも看板の文字が読める
  • ポートレート:25/35/50/85/135mmの5焦点距離対応、85mm以降は望遠レンズが担当。背景ボケが芸術的
  • 動画:メイン&望遠ともに8K30fps/4K120fps対応

総評(Verdict)

X200 Proを超えるのは不可能だと思っていたのに、Vivoはまたやってくれました。X300 Proは2025年現在、間違いなく世界トップ3に入るカメラフォンです。 3つのリアカメラをどんな状況でも「同じクオリティ」で使い回せるのは、他社がまだ到達できていない領域。Dimensity 9500の爆速性能、4,500ニトの超高輝度ディスプレイ、2日持つ6,510mAhバッテリー……隙がほぼありません。

良い点(Pros)

  • 歴代最強クラスのカメラ(特に望遠が異常)
  • Dimensity 9500の爆速&安定性能
  • 4,500ニトの超明るいディスプレイ
  • 実測2日持つ巨大バッテリー+90W急速充電
  • デュアルスピーカー音質最高峰

気になる点(Cons)

  • プリインストールアプリ(bloatware)がやや多め
  • 巨大カメラ島による机上での揺れ

結論:10万円超えのフラッグシップを買うなら、2025年現在「カメラ最優先」の人はX300 Pro一択です。写真が趣味の人、遠くの被写体を綺麗に撮りたい人、最高のディスプレイで動画を見たい人……すべての人に自信を持っておすすめできる、2025年の最高傑作です。

よくある質問(FAQ)

Q1. 90W充電器は箱に入ってますか? A. はい!インド版は90W充電器が標準同梱されています。

Q2. 100xズームって本当に使える? A. はい。手持ちでも看板の文字が読めるレベルで実用可能です(三脚ならさらに安定)。

Q3. ゲームはどのくらい快適? A. COD Mobile 120fps最高画質で完全安定。発熱も最小限です。

Q4. SamsungやGoogleの7年アップデートに負けてませんか? A. OSは5回(Android 21まで)ですが、セキュリティは7年間。実質ほぼ同等です。

Q5. X200 Proから買い替える価値ある? A. 望遠が200MPになり10x~100xが劇的に向上、バッテリーも巨大化。カメラにこだわるなら間違いなく「買い」です。

2025年のカメラフォン王者、Vivo X300 Pro。 これ以上のスマホは、2026年まで出てこないかもしれません。


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